【子育て・親育て】十分甘えたからこそ、自立をしていく

 

 

先日、友人から子育ての相談がありました。

お子さんの様子などを聞いて、
その行動の裏にはきっと、
こういう気持ちがあるのだと思うよ、と伝えると、

どうしてそれがわかるの?と
そのように聞かれました。

どうしてわかるのかな?と、
自分でもあらためて感じてみると、

ひとつは心理学を学んだ、ということと、
もうひとつは、学校でたくさんの子どもたちと出会った、という
経験の部分だと思いました。

子どもの心理を学び、
そして、実際に目の前にいる子どもたちと接すると、

知識と経験が合致して、
腑に落ちることがあります。

なるほど、こういうことなのだな、と
ひとつ、自分の中で理解が進みます。

この「たくさんの子どもたちに出会った」というのは、
自分の中の軸のひとつになっていて、

それは同時に、それだけの保護者の方にも出会った、と
そこにも通じています。

あたりまえだけれども、
人は本当に、いろいろな人がいます。

この、本当にいろいろな人がいる、ということも、
実感として、経験としてあることも、
ある場面では強みになることもあるのかもしれませんね。

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子育てに正解はないと思います。

でも、ある程度の時間が経ってくると、
自分と子どもとの向き合い方がどうであったのか、

現実に、きちんと形になって
現れてくるものがあります。

 

よく3つ後の魂百まで、といいますが、
この3年をひとまとまりにして、3回繰り返したあたり。

私の経験上、ひとつの目安は10年です。
子どもが10歳を迎え、思春期に入ろうとするとき。

それまでの関わり方、育て方が、
時間と共に、現れてくる感覚があります。

我が子二人も、今ちょうど10年を過ぎ、
これからは20代に向かって、
今までとはまた違った側面からの子育てであること、
日々、感じているところです。

同時に、どの時期、どのタイミングでも、
変わらないもの、というものもあって、

それは子どもが甘えたいときに、
ちゃんと甘えているか、ということと、

共に笑ったり、共に泣いたり、
心の響き合い、共感があるか、ということだと思います。

しつけも大事だと思いますし、
甘やかしすぎても子どもの才能を小さくしてしまいます。

けれども、たくさんの子どもを見てきた結果、
私なりにひとつの答えを見出すとするならば、

しっかりと甘えること、
甘えられたからこそ、自立をしていけること、

これはひとつの、
私なりの真実です。

子どもが甘えたいときに、
親の愛を求めたときに、

甘えられたか、
愛を感じられたか、
その部分はとても大切であると感じています。

そして実際の子育てでは、
この部分が難しいことも、

我が子の子育てを通して、
よくわかることでもありました。

みなさんにこのように伝えていますが、
私自身もいまだに、試行錯誤で向き合っています。

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そしてこれは、
大人でも同じことなのだと感じています。

大人になった今でも、
甘えきれずに、愛を求めている人たちはたくさんいます。

家庭環境としては不自由なく、
親の愛も感じて育ってきた、という人でも、

自分の求める愛に対しての答え、
共感がそこになかった場合、

どこかで物足りないような、
愛に満たされないような感覚があるような人もいます。

大人も子どもも根底は同じ。
これも、経験上理解したことのひとつです。

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自分は愛が足りていないな、
求めたものが返ってこなかったな、と
そのように感じる方もいらっしゃるでしょうか。

家庭環境は本当にそれぞれで、
生まれながらにして、宿命、という部分で、
大きな学びをされてきた方もいらっしゃるでしょう。

家がこうだった、親がこうだったと、
責めたり、嘆いたりしながらも、

いつまでもそこに留まり続けるのではなく、
求めていたもの、欲しかったものを、

自分で自分に与えることを
今からでも試していくことです。

求めているものが、求めているときに返ってこなかったことは、
印象的な記憶として、心の奥底に残るものではありますが、

当たり前のように授けられていた愛には、
当たり前すぎて気づかないままのこともたくさんあります。

何が欲しかったのか、
どう甘えたかったのか、

あの頃の自分に、自分がきいてあげることです。

そしていつまでも、
自分をかわいそうな子にしないことです。

甘えたいときにはとことん甘えて、
自分で自分をかわいがっていくこと。

現在、子育て中の方は、
お子さんを育てる行為を通して、
自分自身を癒していく作業が含まれています。

そのように考えると、
子どもに甘えること、
子どもが甘やかしてくれることも、
子育ての中にはあふれています。

子どもでも大人でも、
子どもがいてもいなくても、

心の奥底に流れているものはみな同じ、
愛し、愛されたいという願いです。

誰かを愛することで、
自分を愛することを知る人もいれば、

自分を愛することで、
誰かを愛することを知る人もいます。

自分の中に、何か満ち足りないものを感じるのなら、
自分で自分に甘えてみましょう。

自分の中にある愛を、
自分に、そして大切な人に、
表現していくことで、

誰よりも何よりも癒されるのは、
自分自身だということを感じられるようになっていきます。

甘えることは悪いことではなく、
十分甘えたからこそ、自立できるのだということ。

嘘だとか、本当だとか、
そのようなことではなく、

何か心の響くものがある人は、
自分自身、試してみてください。

そして自分なりの答え、
理解を深めてみていただけたらと思います。

 

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日々の幸せを感じていく際、
自分をどのように愛しているか、という自己肯定の部分は
様々な場面で大きな働きをしています。

しっかりと甘えた人が、
自分の足で立てるようになります。

甘えることは、人をダメにすることではなく、
甘えたからこそ、人を大切に出来るようになるのではないか、

人に優しく、人に温かく、
共感できる心が育まれていくのではないかと思っています。

子育ての中では、いろいろな場面、感情があり、
いつも穏やかな気持ちで、

子どもをまるごと、100%受け入れるのは、
難しいこともあると思います。

子どもの欲求の大元にある、
愛してほしい、甘えたい、という願いを感じられるようになると、

目の前の姿、言動とはまた違う、
子どもの心の様子が見えてくると思いますし、

親として、どのような言葉や態度を投げかけるのか、
それもまた今までとは違ったものになっていくのではないでしょうか。

かといって、甘えると甘やかすは違います。

これが親としてまた悩んでしまうところかもしれませんが、
子どもの様子を丁寧に感じ、見通し、

心の通じ合い、通い合い、共感の姿で、
子どもとの時間と向き合っていくとで、
見えてくるもの、わかってくるものがあると思います。

日々、試行錯誤ですが、
その試行錯誤も、与えられた喜びのひとつ。

苦しいこと、大変なこととして捉えるのではなく、
自分に授けられた、与えられた、喜び、愛、幸せのひとつとして捉え、
子どもとのやりとり、ひとときを、楽しんでいけるといいですよね。

いつか必ず、手を離れて、
自分の道を歩み出すときが来るのですから、

その時を迎えるまでのひとときを、
私自身も大切にしていけたら、と思っています。

 

 

 

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